万葉歌詠標

⑧設置場所 山町東口田畔

出典・詠人 万葉集⑳4294 舎人親王

掲示板表示  あしびきの山に行きけむ山人の 心も知らず山人や誰

 

解説  山に行かれたという山人の 心も計りかねます、

     その人とは誰でしょうか?。

                  ※ 山人→元正天皇をさす。中国の仙人の意。

                         

                           ※印は  日本文学全集 萬葉集(小学館刊)よる

平成24年度事業で設置

⑨設置場所 帯解寺境内

出典・詠人 万葉集⑩1874 

掲示板表示  春霞棚引く今日の夕月夜 清く照るらむ高松の野に

 

解説  春霞のかかっていた今日に夕月は、

     明るく照っていることだろう  高松の野に

                ※ 清く→澄み切って濁りのないこと

                ※ 高松→高円(山)のこと

                          ※印は日本文学全集 萬葉集(小学館刊)による

平成24年度事業で設置

⑩設置場所 窪之庄町716-1(奈良東病院北方)

出典・詠人 万葉集⑨1705 柿本 人麻呂

掲示板表示  冬こもり春へを恋ひて 植ゑし木の 實になる時を 片待つ我ぞ

 

解説  春の季節に心引かれて植えた木が、花開いて実になる時を

     ただひたすら待ちうけている私だ。


平成25年度事業で設置

⑪設置場所 高樋町 半鐘台付近

出典・詠人 万葉集⑱4070 大伴 家持

掲示板表示  一本のなでしこ植ゑしその心 誰に見せむと 思ひ染めけむ

 

解説  一本のなでしこを植えたのは、誰に見せようと思って植えたのだろう。

 

平成25年度事業で設置

⑫設置場所 正暦寺境内

出典・詠人 万葉集②208 柿本 人麻呂

掲示板表示  秋山の黄葉をしげみ惑(まと)ひぬる 妹を求めむ山道知らずも


解説  秋山のもみじがいっぱいなので 迷い込んでしまった

     妻を捜しにゆくその道もわからない

                   ※惑ひぬる→山の中に葬ってきた妻を 自ら山中に迷い込んだものとして表現している

                          ※印 日本文学全集 萬葉集 (小学館刊)による

平成24年度事業で設置

⑬設置場所 弘仁寺付近

出典・詠人 堀川百首 

掲示板表示  汀きはに立もよられぬ山賤の 影はづかしき清澄の池


解説  池のほとりには立ち寄ることができない 私のような賤しい姿がうつりはずかしい、

     清澄の池

 

平成24年度事業で設置